こんにちは、まひろでーす!
突然ですが、私のフルマラソンのPBは 3時間53分15秒(北海道マラソン2024)。
これは 1kmあたり5分32秒ペース になります。
「もっと余裕を持ってキロ5を刻みたい。」
サブ4ランナーなら、誰もが一度はぶつかる“スピード持久力の壁”。私も例外ではなく、距離は踏めているのに、ペース走になると脚が悲鳴を上げ、後半にかけてペースがガタ落ちしていました。
この“伸び悩みゾーン”を解消するために、私は 週1回の閾値トレーニング を導入。気づけば、あっという間に 3ヵ月(12週間) が経ちました。
結論から言うと、閾値トレは 走りの質を一段引き上げてくれます。
乳酸の溜まり方が変わり、「体感のしんどさ」がガラッと軽くなる瞬間が、確かに訪れました。
この記事では、実際に3ヵ月(12週間)続けてみたうえで感じた リアルな変化や具体的な効果 を、サブ4ランナー目線で分かりやすくまとめていきます。
閾値トレーニングとは!?
サブ4ランナー向けに噛み砕くと……
閾値トレーニングを一言で表すと、「ギリギリ我慢できる速さを維持する練習」でしょうか。専門的には「乳酸性作業閾値(LT)」という言葉が出てきますが、サブ4ランナーが覚えるのはここだけでOK。“これ以上速くすると一気にキツくなる境界線”それが閾値です。
この強度で走れる時間を伸ばしていく事で……
- ペース走が楽になる
- レース後半に粘れる
- キロ5前後が「特別速い」間隔ではなくなる。
といった変化が起こります。走力の土台を確実に底上げしてくれるのが閾値トレ。サブ4ランナーが次のステップに進むためにもってこいのトレーニングです。
閾値(LT)って結局どの強度?
「で、結局どれくらいのキツさなの?」
ここが一番気になりますよね。
体感で言うと、閾値トレは 「快適なきつさ」。
比較的速く走ってはいるものの、練習であれば20〜30分間は持ちこたえられそうなペースです。
これは『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』でも示されている考え方で、
“頑張りすぎないが、ラクでもない” 絶妙な強度とされています。
フルマラソンの目標に対する閾値強度はこちらです。
- フルマラソン目標:1kmあたり閾値ペース
- サブ3 :4:00/km
- サブ3.15 :4:22/km
- サブ3.5 :4:45/km
- サブ3.45 :5:00/km
- サブ4 :5:19/km
この設定がかなり現実的です。
重要なのは、
「きつすぎないこと」。
閾値トレーニングは、インターバルではありません。
本当に「きつい」トレーニングは、インターバルに取っておきましょう。
この強度を身体に覚えさせることで、
「キツい=すぐ失速」から「キツいけど維持できる」へと、走りの質が変わっていきます。
YouTuber「走楽努」さんの紹介
私が閾値トレを始めたきっかけは、Xでフォローさせて頂いている「 走楽努」さん。
日々トレーニングの方法や考え方を発信してくださっていて、大変参考になっています。
特に、「週に1度の6~8kmの閾値トレ固定化」は私が影響を受けた一つです!
実践:閾値トレーニングをやってみよう
距離
先に挙げましたが、走楽努さんが提示しているのは「6~8kmの閾値トレ」、そこで私の設定は「6km」としました。
この距離に決めた理由は3つ。
- 走楽努さんが提示している最低距離
- 毎週固定化してもメンタルが保てる距離 ※8kmは長い
- 集中力が持つ(30分以内で終わるため)
ペース
まずは快適なきつさで6km走ってみました。

正直なところ、「快適なきつさ」というよりは、
6kmTTに近い感覚で、かなりきつめに走っていたかもしれません 笑
まずはこの 4分22秒/km を基準に、閾値トレーニングをスタートしました。
結果
3ヵ月間の推移はこちらです。(日付、1kmペース、タイム、シューズ)
- 9月17日、 4.22/km、26:16、PEGASUS PLUS
- 9月24日、 4:09/km、24:54、adiosPRO4
- 10月2日、 4:03/km、24:19、adiosPRO4
- 10月9日、 4:07/km、24:46、adiosPRO4
- 10月22日、3:57/km、23:42、adiosPRO4
- 10月27日、3:59/km、23:54、adiosPRO4
- 11月4日、 3:57/km、23:42、adiosPRO4
- 11月11日、3:56/km、23:37、adiosPRO4
- 11月17日、3:55/km、23:31、adiosPRO4
- 12月1日、 3:53/km、23:20、adiosPRO4
- 12月8日、 3:53/km、23:20、adiosPRO4
- 12月14日、3:53/km、23:20、adiosPRO4
- 12月21日、3:52/km、23:15、adiosPRO4
- 12月28日、3:52/km、23:15、adiosPRO4
12週間継続して、目に見える変化は以下の通り!
- ペース走の余裕度が上がった
- 5kmTTがベスト更新
- 10kmTT 40分切り
特に強烈だったのは、
閾値ペースが“苦行”から“耐えられる運動”に変わった瞬間。
走力の底上げをリアルに感じることができました。
サブ4ランナーが3ヵ月続けて分かった「3つの成功ポイント」
まずは6kmから!
最初は6kmでも、閾値の強度が保てれば十分効果があります。7km、8kmへと距離を伸ばすのは慣れてからで良いかと!
設定ペースは徐々に上げる
サブ4ランナーはオーバーペースになりがち。
「ちょいキツ」で止めておくと、トレーニングを嫌にならずに継続できます。
週1回の固定化が一番効く
私の実感では、
“週1のLT走”はスタミナのベースを確実に底上げするルーティン。
仕事や家庭があるランナーでも続けやすい強度です。
まとめ(Conclusion/結論)
閾値トレは、派手ではないが“効き目が確実な”トレーニング。
サブ4ランナーに必要なスピード持久力を底上げしてくれる、まさに伸び悩み脱走メニューです。
12週続けて分かったことは、
「無理しない・短い・週1で十分」
という意外なシンプルさ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
