こんにちは! まひろでーす!
フルハーネスの着用義務化が 1月2日より始まり、約1ヵ月経ちましたね。
今回は、ショックアブソーバについて、まとめてみました!
ショックアブソーバは、墜落を制止するときに生じる衝撃を、緩和するための器具です!
また、墜落制止用器具を安全に使う為に、とても大事な情報が記載されています。
墜落制止用器具の「第一種」「第二種」というのは、ショックアブソーバの事なんですよね!
それぞれの違いや、見分け方がわかれば、作業環境に合った墜落制止用器具を選べますよ!
ちなみに、「ショックアブソーバー」って、語尾を伸ばしたくなりますが、(私だけではないはず )
JIS規格には、「ショックアブソーバ」と書いてあります…
でっ?って話なんですが、一応。
それでは早速ご紹介します!
新規格ショックアブソーバの役割
はじめに、ショックアブソーバの役割について説明します。
ショックアブソーバは、主にランヤードに付いており、墜落を制止するときに生じる衝撃を、緩和するための器具です。⇩

ショックアブソーバには、様々な情報が書かれています。⇩

・種類 ⇨ フルハーネス型 or 胴ベルト型
・種別 ⇨ 第一種(4kN) or 第二種(6kN)
・最大自由落下距離 ⇨ 距離の記載有り
・落下距離 ⇨ 距離の記載有り
・使用可能質量 ⇨ 100kg or 130kg
新規格 ショックアブソーバ「第一種」と「第二種」の違いと、選び方。
それでは、「第一種」と「第二種」の違いと、選び方について確認していきましょう!
第一種ショックアブソーバの説明
「第一種」とは、自由落下距離 1.8mで、墜落を制止するときの衝撃荷重が4.0kN以下である、ショックアブソーバをいいます。
( 4.0kN=408kgf )
また、第一種ショックアブソーバが備わっているランヤードを、タイプ1 といいます。
腰より高い位置にフックを取り付けて使用することができます。
第二種ショックアブソーバの説明
「第二種」とは、自由落下距離 4.0mで、墜落を制止するときの衝撃荷重が6.0kN以下である、ショックアブソーバをいいます。
( 6.0kN=612kgf )
また、第二種ショックアブソーバが備わっているランヤードを、タイプ2 といいます。
第一種とは違い、腰より低い位置、足元付近の高さといった位置でもフックを取り付けて使用することができます。
「第一種」と「第二種」の選び方
違いがわかったところで、次に選び方です!
フックの取付位置で、「第一種」、「第二種」のどちらにするかを選びます。
- 腰より高い位置に掛ける ⇨ 第一種
- 足元の位置にも掛ける ⇨ 第二種
第二種は足元にフックを取り付けることができますが、その分、墜落の際に落下距離が伸びてしまいます。
基本的には、第一種を選び、腰より高い位置にフックを掛け、落下距離を少しでも短くすることが大事です!
新規格 ショックアブソーバ「第一種」と「第二種」の種類と、見分け方。
ショックアブソーバの種類は、大きく分けて3種類あります。
それぞれに100kg対応と130kg対応があります。
- フルハーネス型 第一種ショックアブソーバ
- フルハーネス型 第二種ショックアブソーバ
- 胴ベルト型 第一種ショックアブソーバ
見分け方については、ショックアブソーバの 「種別」 を確認してみましょう!
「第一種」、「第二種」の記載があるので、見ればすぐにわかります!
フルハーネス型 第一種ショックアブソーバ
使用可能質量が、100kgと130kgの2種類あります。
- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 使用可能質量 100kg

- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 使用可能質量 130kg

フルハーネス型 第二種ショックアブソーバ
こちらも、使用可能質量が100kgと130kgの、2種類あります。
- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第二種(6kN)
- 使用可能質量 100kg

- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第二種(6kN)
- 使用可能質量 130kg

胴ベルト型 第一種ショックアブソーバ
胴ベルト型も、使用可能質量が100kgと130kgの、2種類あります。
- <種類> ⇨ 胴ベルト型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 使用可能質量 100kg

- <種類> ⇨ 胴ベルト型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 使用可能質量 130kg

第一種しかない為、腰より高い位置にフックを掛けて使用することになります。
ショックアブソーバ以外の、「第一種」と「第二種」の種類と、見分け方。
ショックアブソーバ以外も、それぞれ「第一種」、「第二種」を確認していきましょう!
フルハーネスは?
フルハーネス本体に第一種、第二種はありません!
ランヤードは?
ショックアブソーバが、第一種か第二種かをチェックしてください。
ランヤードについているショックアブソーバがどちらかを確認してください!
(結局、ショックアブソーバの確認になります)
墜落制止用器具は?
墜落制止用器具というと、一般的にはフルハーネスとランヤードの
胴ベルト型は?
胴ベルト型の墜落制止用器具は、第一種のみです。
フックは腰より高い位置につけて使用します!
墜落制止用器具は、作業環境を確認して使用します!
墜落制止用器具は、地面から作業床の高さと、墜落制止用器具の落下距離を確認してから使用します。
「地面から作業床の高さ> 落下距離」の状態にすることで、地面に衝突する前に、墜落を制止することができます。
① 地面から作業床の高さ、作業環境を確認!
- 地面から作業床の高さを確認。
- フックの取付位置を確認。
はじめに、地面から作業床までの距離を確認します。
次に、フックを取り付けることができる場所を確認します。
② 墜落制止用器具を決めます!
作業床までの高さ、フックの取付位置の確認が終わったら、墜落制止用器具を決めます。
基本的には、フルハーネス型を選びます。
作業床までの高さが、2.0mから6.75m以下までは胴ベルト型も使用することができます。
③ ランヤードを決めます!
ランヤードを選ぶ際は、「落下距離」「種別」「使用可能質量」、この3点が大事です!
まず、ランヤードのショックアブソーバに記載してある「落下距離」を確認し、「地面から作業床の高さ> 落下距離」になるものを選定します。
次に、確認したフックの取付位置を元に、「種別」を確認し、「第一種」、「第二種」を選びます。
- 腰より高い位置に掛ける ⇨ 第一種
- 足元の位置にも掛ける ⇨ 第二種
3つ目は、「使用可能質量」を決めます。
使用可能質量とは、自分の体重と腰道具の装備品の合計です。
- 使用可能質量が100kgを超えない場合 → 100kg用
- 使用可能質量が100kgを超える場合 → 130kg用
- フルハーネス型の場合 ⇨ フルハーネス型ランヤード
- 胴ベルト型の場合 ⇨ 胴ベルト型ランヤード
※フルハーネス型 墜落制止用器具に、胴ベルト型ランヤードは使用してはいけません。(また、逆も然りです。)
詳しくは、こちらの記事をどうぞ!
オススメ フルハーネス用ランヤード タイプ1(第一種)
ここからは、オススメのランヤードをそれぞれ紹介していきます!
はじめに、フルハーネス用ランヤード タイプ1(第一種)です。
最短の落下距離で停止!「コルトリトラ」
引き出したストラップが、常に最短になる「常時巻取式」です。
万一の墜落時に、最短の落下距離で停止してくれます。
- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 最大自由落下距離 ⇨ 2.3m
- 落下距離 ⇨ 2.9 ~ 4.4m
- 使用可能質量 100kg
伸縮自在・軽量・コンパクト!「ノビロン」
巻取型に比べて軽量です!
通常は短くなっているので、作業の邪魔になりにくいのもポイントです!
- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 最大自由落下距離 ⇨ 2.3m
- 落下距離 ⇨ 4.4m
- 使用可能質量 100kg
オススメ フルハーネス用ランヤード タイプ2(第二種)
次に、フルハーネス用ランヤード タイプ2(第二種)の紹介です。
「ノビロン」 タイプ2
巻取型は、タイプ2の製品がありません。
タイプ2は、ノビロンがオススメです。
タイプ1に比べて、最大自由落下距離、落下距離が長くなっていますね。
- <種類> ⇨ フルハーネス型
- <種別> ⇨ 第二種(6kN)
- 最大自由落下距離 ⇨ 4.0m
- 落下距離 ⇨ 5.3m
- 使用可能質量 100kg
オススメ 胴ベルト型ランヤード タイプ1(第一種)
最後に、胴ベルト型ランヤード タイプ1(第一種)を紹介します。
胴ベルト型も「ノビロン」
柱上安全帯用ベルト(ワークポジションニング用器具)に取り付けることで、墜落制止用器具として、使用できます。
胴ベルト型も同じく、「ノビロン」がオススメです!
- <種類> ⇨ 胴ベルト型
- <種別> ⇨ 第一種(4kN)
- 最大自由落下距離 ⇨ 1.8m
- 落下距離 ⇨ 3.5m
- 使用可能質量 100kg
墜落制止用器具 ショックアブソーバ編 まとめ
今回はショックアブソーバについて、まとめてみました!
「第一種」と「第二種」の違いがわかれば、作業環境に合った、墜落制止用器具を選べますよね!
作業環境や、装備品を含めた自分の体重に合う、墜落制止用器具を選定することが重要です。
足元にフックを掛けることはないのに、第二種を選定したり、
大は小を兼ねると考え、本来なら100kg用で良いのに、130kg用を選定したり、
といったことが、ないようにしましょう!
万一の落下事故の際に、落下距離が伸びて、衝撃荷重が大きくなってしまいます。
金銭面でも…。
第一種より第二種、
100kg用より130kg用の方が、
それぞれ価格が高くついてしまいます。
少しでも参考になれば幸いです。
また、もし不明な点があればお問い合せからご連絡ください。
それでは、ご安全に!