【墜落制止用器具】フルハーネス型 “電力配電用”を紹介します! “柱上作業用”との違いも、まとめてみました!

こんにちわ! まひろでーす。

1月2日からフルハーネスの着用義務化になりましたね。

実は、フルハーネスには「電力配電用」という電力会社さんの仕様品があります。

どのメーカーさんでも出している、という訳ではありません。(藤井電工さんとサンコーさんの2社のみ)

そこで今回は、国内シェアNo.1メーカー 藤井電工さんの製品で、電力配電用を紹介します!

以前紹介した一般カタログに載っている柱上作業用との違いもまとめてみました。

墜落制止用器具 フルハーネス型 電力配電用

電力10社配電用 共通規格品ということで、

北は北海道電力、南は沖縄電力の10社の共通規格品となっております。

配電の場合、どの地域に応援に行っても、使用しているフルハーネスは同じということですね。

ポイントは、以下の3点です!

  1. 配電作業時の感電事故を抑制するノーリング型
  2. ランヤードは「連結ベルト」タイプ
  3. 腿ベルトは「SV型(セーフティV)」

それぞれの項目を、一緒に見ていきましょう!

1. 配電作業時の感電事故を抑制する、ノーリング型

胸部・背部のランヤード接続部に、D環金具を使用していない、ノーリング型が採用されています。

胸部 ⇩

胸ベルト

背部 ⇩

背ベルト

2. ランヤードは「連結ベルト」タイプ

ランヤードの連結ベルトは、フルハーネスの背部接続部に輪結びにして装着します。⇩

ランヤードをつける

先端フックを連結ベルトに通します。⇩

ランヤードをつける

連結ベルトを絞ります。⇩

ランヤードをつける

スマホのストラップをつける時のイメージです。

3. 腿ベルトは、「SVベルト」タイプ

腿ベルトは、Vベルトと水平ベルトの中間位置の、「SVベルト」タイプ

腿ベルト

続いて、カタログに載っている、一般品の柱上作業用のフルハーネスとくらべてみましょう!

TH-564-OT-OT 柱上作業用と、TH-561-OT 電力配電用をくらべてみた!

以下の項目ごとに、それぞれの仕様をチェックしていきたいと思います!

  1. 装着方法
  2. 胸部ランヤード接続部
  3. 背部ランヤード接続部
  4. 腿ベルト
  5. 取付アダプター(オプション)

1. 装着方法

TH-564-OT-OT 柱上作業用

フルハーネスをリュックのように背負います!⇩

フルハーネスを装着する

胸部バックルを閉めます!⇩

フルハーネスを装着する

TH-561-OT 電力配電用

胸部にバックルが無いので、上から被って装着するようなイメージです。

フルハーネスに頭と右腕を通します。右胸ベルトにはバックルがありません。⇩

フルハーネスを装着する

左胸のベルトにバックルがあります!(バックル装着前)⇩

フルハーネスを装着する

バックル装着後!⇩

フルハーネスを装着する

ヘルメットを被ったままだと、頭が引っかかったりするので、装着がやや面倒です。(個人主観)

装着はTH-564-OT-OT 柱上作業用の方が圧倒的に楽ですね!

2. 胸部ランヤード接続部

TH-564-OT-OT 柱上作業用 

胸ベルト

こちらはD環があります。

バケット車に乗り込む際や、ハシゴ等に設置された、スライド式の安全器のランヤードを接続する場合などに使用できます。

TH-561-OT 電力配電用 

胸ベルト

D環がありません!

感電事故を抑制することを念頭においているので、上半身の金属部分が少ない構造になっています。

3. 背部ランヤード接続部

TH-564-OT-OT 柱上作業用 ⇩

背ベルト

TH-561-OT 電力配電用 ⇩

背ベルト

こちらも胸部と同様に、D環の有無が違うポイントです!

4. 腿ベルト

TH-564-OT-OT 柱上作業用

Vタイプ ⇩

腿ベルト

TH-561-OT 電力配電用

SVタイプ ⇩

腿ベルト

写真ではわかりにくいかもしれませんが、

SV仕様は水平寄りのVタイプなので、Vの角度が緩くなっています。

束縛感が少なく、電柱の昇降もしやすい仕様となっています。

5. 取付アダプター(オプション)

TH-564-OT-OT 柱上作業用

柱上作業用は、「CB-HA1」という取付アダプターが、最初から同封されています。

『CB-HA1』

取付アダプタCB-HA1

TH-561-OT 電力配電用

電力配電用は、「CB-HA4」という取付アダプターが“オプション”として用意されています。

(オプション扱いなので、最初から同封されておりません。)

『CB-HA4』

取付アダプターCB-HA4

注意!「電力配電仕様 フルハーネス」は大口径フックを接続できません。

よくあるお問い合わせで、

「電力配電仕様 フルハーネスに大口径フックを接続したい!」

という、依頼があります。

結論としては、

フルハーネスのランヤード接続環に、D環金具を使用していないので、大口径フックを装着できません!

墜落制止用器具 フルハーネス型 配電用 まとめ

TH-564-OT-OT 柱上作業用 仕様一覧

  1. 装着方法      :背負って装着
  2. 胸部ランヤード接続部:D環有り
  3. 背部ランヤード接続部:D環有り
  4. 腿ベルト      :Vタイプ
  5. 取付アダプター   :CB-HA1

ちなみに北海道ですと、今回比較した、TH-564-OT-OTは電力用規格“相当品”になっているので、こちらを使用している協力会社さんもいらっしゃいますよ。

作業環境に応じてランヤードの付け替え等ある場合は、こちらの方が使いやすいですね。

TH-564-OT-OT 柱上作業用 購入方法はこちら

フルハーネス TH-564-OT-OT

柱上作業用は、一般カタログ品なので、ECサイトの販売があります!

TH-561-OT 電力配電用 仕様一覧

  1. 装着方法      :被って装着
  2. 胸部ランヤード接続部:D環無し
  3. 背部ランヤード接続部:D環無し
  4. 腿ベルト      :SVタイプ(水平寄りのV)
  5. 取付アダプター   :CB-HA4

TH-561-OT 電力配電用は一般カタログには載ってないので、あまり目にする機会は多くないですよね。電力グループさんはこちらを使用しています。

TH-561-OT 電力配電用 購入方法はこちら

電力配電用は、ECサイトでの販売はしていません。(2022.11/3確認時)

お近くの電材商社さんにお問い合わせしてみてください。

藤井電工さんの代理店であれば、取り扱いがあります!

代理店が不明な場合、お問い合せからご連絡ください。(お住まいの地区の代理店を紹介します!)

それでは、ご安全に!

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