【墜落制止用器具 よくある質問】電力配電仕様フルハーネスに、大口径フックのランヤードはつけれるの?

アイキャッチ

記事内に広告を含みます

こんにちは! まひろでーす!

車のエアコンの効きが悪くて、絶望中でございます。

早く直さねば……。泣

最近はもう暑いしか言ってないです 笑

熱中症には気を付けてくださいね~。

今回は、電力配電仕様フルハーネスに関する、お客様からのお問い合わせへの回答をしたいと思います。

質問!!

「電力配電仕様フルハーネスに、大口径フックのランヤードを付けられるのか?」

という内容です。

ちなみに以前、電力配電仕様と柱上作業用のフルハーネスを紹介しています。

それでは早速ご紹介します。

電力配電仕様フルハーネスに、大口径フックのランヤードを装着したい。

このお問い合わせは、電力配電仕様フルハーネスを購入している、協力会社様からご要望が多いです。

電力配電仕様のフルハーネス型ランヤードは、構造物側のフックが、柱上作業に適した小型フックを採用しています。

例えば、内線工事も行っている業者さんですと、現場によっては、大口径フックのランヤードで作業したいということでした。

大口径フックランヤードの例。

電力配電仕様フルハーネスの仕様がどのようになっているか、改めて確認してみましょう!

「電力配電仕様フルハーネス」の仕様確認

北は北海道から、南は沖縄まで共通規格品となっております。

配電の場合、どの地域に応援行っても、使用しているフルハーネスは同じということですね。

電力配電仕様のポイント

  1. 感電事故を抑制する「ノーリング型」
  2. ランヤードは「連結ベルトタイプ」
  3. 腿ベルトは「SV型(セーフティV)」

ランヤード接続部は、「ノーリング型」

ランヤード接続部には、D環金具を使用していない、ノーリング型が採用されています。

胸部

胸ベルト

背部

背ベルト

「連結ベルトタイプ」のランヤード

電力配電仕様のフルハーネス型ランヤードの人体側コネクタは「連結ベルトタイプ」になっています。

装着するのに、ひと手間かかります。

まずは、フルハーネスの背部接続環に通します。

ランヤードをつける

先端フックを連結ベルトに通します。

ランヤードをつける

連結ベルトを絞ります。

ランヤードをつける

スマホのストラップをつける時のイメージです。

腿ベルトは、「SV型」

腿ベルトは、Vベルトと水平ベルトの中間位置の「SV型」タイプです。

腿ベルト

ざっと振り返ってみましたが、上記の仕様になっています。

今回のお問合せ内容にとって、大事なのは

「接続環がノーリング型であるということです!」

要するに…

『背部接続環に装着できる、大口径フックのランヤードがあるのか?』ということですね。

背ベルト

結論!ノーリング型には金属製コネクタは使用してはいけない。

電力配電仕様フルハーネスの取扱説明書に、『背部接続環にカラビナ、またはフックを接続しないでください』と記載があります。

理由は、ランヤードの人体側コネクタが金属製の場合、ノーリング型の接続環が摩耗しやすくなる為です。

電力配電仕様フルハーネスの接続環(ノーリング型)には、ランヤードの人体側コネクタは連結ベルトタイプに限られる、ということです。

そして、今のところ大口径フックのランヤードは、人体側コネクタが連結ベルトタイプの仕様がありません。

故に、電力配電仕様フルハーネスにつけられる、大口径フックのランヤードは、現状は無いという結論になります。

連結ベルトタイプの例(黄色部分)

ランヤード

既存では、大口径フックのランヤードの人体側コネクタは、カラビナフックタイプになります。

カラビナ

カラビナ

フック

フック

ちなみに、物理的にも接続が難しいです。

カラビナは入りません。

カラビナ

フックも、サイズが小くて入りません。

フック

注意!

余談ですが、まれに、背部接続環のチューブと面ファスナー取ってしまう人がいますが、これは取っちゃダメですよ~。

背部接続環

D環付きのフルハーネスなら、大口径フックのランヤードが付けられます!

外線工事のみの場合、電力配電仕様のフルハーネスでも良いかとは思いますが、

内外線の両方に携わっている業者様は、柱上作業用フルハーネスを検討しても良いかもしれません。(次回の買い替えの時など)

柱上作業用フルハーネスは、胸・背部にD環がついているので、ランヤードの接続に困ることがありません。

胸部D環

胸ベルト

背部D環

背ベルト

柱上作業用の小型のランヤードでも、大口径フックのランヤードでも、どちらでも装着可能です。

フックやカラビナ仕様の方が、装着も簡単にできますよね!

ちなみに、こちらも以前紹介しています。

【まとめ】電力配電仕様フルハーネスに接続できるのは、連結ベルトタイプだけ。

電力配電仕様フルハーネスの背部接続環につけて良い正解は…

『 ① 』の連結ベルトでした!

電力配電仕様は、柱上作業をより安全なものにして、感電事故を抑制するため、上半身にD環(金属部分)がありません。

外線工事に特化する場合はそれで問題ないかと思います。

しかし、内外線に携わっている業者さんだと、D環があって、ランヤードの付け外し、そして交換がスムーズに行える柱上作業用の方が、適しているかもしれませんね。

もし不明な点があればお問い合せからDMください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA