こんにちは、まひろでーす!
ランニングを始めたばかりの頃は、1足のシューズでどんな練習もこなしていたという人も多いでしょう。実は私がそうでした 笑
昨年アシックスのノヴァブラスト3というシューズを毎回履いてトレーニングをしていました。北海道マラソン2024もこのシューズで走りました。おかげでアウトソールが見るも無残にすり減ってしまいまいした。
しかし、走力が上がり、練習のバリエーションが増えてくると、シューズにも“役割”があることに気づきます。
本記事では、「ランニングシューズの履き分け」に焦点を当て、サブ4ランナーである私が実際に使っているシューズや、どんな場面でどのシューズを選んでいるかを具体的に紹介します。シューズの履き分けをマスターすれば、ケガの予防やパフォーマンス向上に直結します。
なぜ履き分けが必要なのか?
ランニングにはさまざまな種類のトレーニングがあります。ジョグ、ペース走、インターバル走、ロング走、レース……。それぞれの目的や負荷に合わせて、適切なシューズを選ぶことで以下のようなメリットがあります。
- 疲労の蓄積を抑えられる
- フォームの安定につながる
- 足への負担が軽減され、ケガのリスクが下がる
- 練習やレースでの集中力が高まる
つまり、履き分けとは“走るための戦略”のひとつなのです。
【ペース別】履き分けの基本パターン
ここでは、私が実践している履き分けのパターンを紹介します。ランナーの走力や脚力によって違いはありますが、ひとつの参考にしていただければと思います。設定ペースは、今期私が目標にしているサブ3.5の目安であるVDOT45を元に記載しています。
Eペース ジョグ、ロング走
- Eペース:5:23~6:03/km
- 目的:心肺強化、脚づくり、疲労回復
- 選ぶシューズの特徴:安定感、適度なクッション、足を包み込むフィット感
- 私の使用例:Nike「ペガサスプラス」、ASICS「ノヴァブラスト5」
ジョグは走力アップというよりも、脚づくりとリカバリーの役割を担っています。そのため、適度なクッションと自然なライド感が大切です。メインで「ペガサスプラス」、リカバリーは「ノヴァブラスト5」といった感じで履き分けています。

Tペース テンポ走
- Tペース:4:38/km
- 目的:持久力向上
- 選ぶシューズの特徴:ある程度の反発性と安定感のバランス
- 私の使用例:adidas「アディゼロEVO SL」、ASICS「メタスピードスカイパリ」
テンポ走の時はアディゼロEVO SL率が多いです。このシューズは、軽さと反発のバランスがよく、ある程度の反発力はあるが、カーボンほど跳ね返ってこないのでテンポ走に最適です。このペースではカーボンシューズはまだ温存しておきたいですが、確実にクリアしたいポイント練習の時や、カーボンシューズへの耐性をつけたい時などには「メタパリスカイ」を履くこともあります。

Iペース インターバル
- Iペース:4:16/km
- 目的:有酸素能力の向上、スピード強化
- 選ぶシューズの特徴:軽量性、鋭い反発性
- 私の使用例:ASICS「メタスピード スカイ パリ」
ポイント練習のなかにインターバル走が入る場合、「メタパリスカイ」を選びます。速いペース設定をこなすのに、反発力が強いこのシューズがもってこいです。デメリットとしては、このシューズを履くと脚、特にふくらはぎへの反動がすごいです。カーボンシューズを長い距離を履きこなす脚がまだできていません。

Rペース レぺテーション
- Rペース:47sec(200m)
- 目的:無酸素性作業能力の向上、スピード強化
- 選ぶシューズの特徴:軽量性、鋭い反発性
- 私の使用例:adidas「adiosPRO4」、ASICS「メタスピード スカイ パリ」、adidas「JAPAN9」
レぺテーショントレーニング中心であれば、「JAPAN9」を履きたいです。薄底なので足裏のどの部分が地面についているかはっきりわかります。接地感抜群かつ軽量なので、脚がとてもよく回り、気持ちよく走れます。

Mペース フルマラソン(レース用)
- Mペース:4:57/km
- 目的:最高のパフォーマンスを発揮する
- 選ぶシューズの特徴:カーボンプレート搭載、軽量性、安定した推進力
- 私の使用例:adidas「アディゼロ アディオスプロ4」
「アディオスプロ4」のカーボンプレートは5本骨状のカーボンバー「エナジーロッド」が搭載されています。マラソンという長距離を走る上で、速く長く走るのが重要です。私の走り方にもよるのかもしれませんが、「メタパリスカイ」ほど、反発力は大きくありませが、その分脚への負担も大きくなく、安定した走行ができます。

履き分けを始めるときのポイント
「そんなに何足も揃えられないよ…」という声も聞こえてきそうですが、無理に一気に揃える必要はありません。まずは以下のステップで始めてみましょう。
- ジョグ用とレース用の2足持ちから始める
- 次に、テンポ走や他練用にもう1足追加
- 故障予防に“足に優しい1足”を用意するのも◎
シューズによって筋肉への刺激も変わるので、自然とケガもしにくくなり、同じ筋肉に偏った負荷も避けられます。
まとめ:シューズの履き分けは“戦略”だ
ランニングシューズの履き分けは、単なる“贅沢”ではなく、走力アップ・ケガ予防・レースでの成功を支える大切な“戦略”です。
私自身、履き分けを実践するようになってから、
- 練習の目的を明確に意識するようになった
- シューズの性能を理解して選べるようになった
- レースでの“爆発力”が増した
と、ランナーとして大きな変化を感じています。
「なんとなく同じシューズを履いているな」と感じた方は、ぜひ1足、目的別のシューズを取り入れてみてください。きっとあなたのランニングが、もう一段階レベルアップしますよ。