クロスバイク愛好者のみなさん、こんにちは、まひろでーす。
前回は、私が購入したクロスバイクのVブレーキをカスタムしました。
「クロスバイクカスタム計画vol.6」の今回は、Vブレーキケーブルを交換したいと思います。
ブレーキケーブルの役割は、ブレーキレバーを引くことでブレーキを動作させ、クロスバイクの速度を制御または制止させることです。人間に例えると脳の指示(ブレーキレバー)から筋肉(Vブレーキ)に力を伝達する「神経」のようなイメージでしょうか。
そんなVブレーキケーブルの交換を行いました。
ぜひご覧ください!
New Vブレーキケーブル
まずはビフォーアフターの写真をどうぞ!
before
after
フロント
ブレーキケーブルについては、フロントに比べてリアケーブルが長くなります。
トップチューブに沿ってリアのVブレーキまで持っていきます。
リア
結束バンドで固定します。
ニッセンケーブルへ交換のメリット
ニッセンケーブルへ交換することで、以下のようなメリットがあります。
柔軟性
通常のインナーケーブルは19本の素線を撚り合わせて構成されていますが、今回のケーブルはSP31という製品で31本の素線から構成されています。19本に比べてしなやかで柔軟性があります。ハンドルまわりの取り回しが楽で、ハンドル操作も軽くなります。
耐久性
高密度に撚られているので、素線間のすき間が少なく、インナーケーブルの伸び率が少ないです。
引きが軽い
ケーブルの表っ面を削り真円に近づけるスリック加工をしたのち、特殊なコーティングをしているので、長期にわたって引きの軽さが継続します。
ニッセンケーブルへ交換のデメリット
一方で、ニッセンケーブル交換には以下のようなデメリットもあります。
って言っても、イニシャルコスト以外に何も無いのでは……!?
費用面
通常のシフトケーブルに比べて価格が高いです。高品質な素材と技術を使用しているため、初期投資が増える点がデメリットです。
【パーツ紹介】初期装備品とカスタム部品
初期装備 Vブレーキケーブル
バイク購入時についていたVブレーキケーブルはこちら。
おそらくデフォ装備のケーブルです。
NEW Vブレーキケーブル
新たに購入したVブレーキケーブルはこちら。
ニッセン SP31 スペシャルステンインナーケーブル ブレーキ用(MTB用)
クロスバイクはMTB用をチョイスしましょう!
ニッセンケーブル ブレーキ用アウターケーブル
カラー:クリアーブラック
※注意 ロード用とMTB用の違い
ロードバイク用
MTB用
タイコと呼ばれる先端の形状が違います。
初めは違いがわかっておらず、ロード用を購入して装着してしまいました。
収まりが悪いなぁと思っていたことろ、ロード用とMTB用が違うことがわかりました 笑
みなさんは間違えないように注意してくださいね!
ロード用は、きちんと装着できません。
Vブレーキケーブルの交換
つづいて、Vブレーキケーブルの交換手順をざっと見ていきましょう。
工具の準備
Vブレーキケーブルの交換に使用した工具。
- アーレンキー(六角レンチ)セット
- ワイヤーカッター(推奨)
- ペンチ(ワイヤーカッター代用品)
- ヤスリ
- KURE556
アレンキー(六角レンチ)は以前購入した自転車専用工具23点セットの中に入っています。
続いて、ケーブルを切る為に必要なワイヤーカッター。
私は持っていないので、電気工事で使っているペンチで代用しました。
地味に電気工事士の資格を持ってます。
ヤスリは、ミニ四駆をカスタムするときに使っていたもので代用。
洗浄・防錆・潤滑剤にクレ556
交換手順
交換手順としては、大まかに3工程です。
既存ケーブルを外す
- ブレーキケーブルの切断
- Vブレーキからケーブルを外す
- アウターケーブルを引き抜く
- インナーケーブルを引き抜く
アウターケーブル作成
- アウターケーブルの長さ決め
- 切断面を整える
- エンドキャップの取り付け
- アウターケーブル内にオイル注入
ケーブルの取り付け
- シフトレバーにケーブルを取り付け
- アウターケーブルに通す
- バナナに通す
- ダストカバーに通す
- Vブレーキに固定
- ケーブルの長さ確認
- ケーブル切断
- インナーキャップ装着
それぞれ作業工程を詳しく見ていきましょう!
手順 ①:既存ケーブルを外す
ペンチ、六角レンチ
ケーブル交換であれば、既存のケーブルを外す工程があります。
今回はシフトレバーを新しいものに交換した為、外す工程がありませんでした。写真が少なく申し訳ないです。
ブレーキケーブルの切断
ペンチでブレーキケーブルを切断します。
Vブレーキからケーブルを外す
ボルトを緩めて、Vブレーキからケーブルを外します。
アウターケーブルを引き抜く
Vブレーキからケーブルを外すと、バナナとアウターケーブルを、インナーケーブルから引き抜くことができます。
インナーケーブルを引き抜く
写真右側に位置している、調整ツマミを回すと、インナーケーブルが通せるように溝がついていまます。
この溝を合わせると、シフトレバーからインナーケーブルを引き抜くことができます。
手順 ②:アウターケーブル作成
ペンチ、ヤスリ、クレ556
フロントとリアで違うのは、ケーブルの長さが異なります。リアはフロントに比べて長いです。
以下に出てくる写真はフロントで説明しています。
アウターケーブルの長さ決め
既存のアウターケーブルと同じ長さでカットします。
切断面を整える
カットすると、切断面がつぶれます。
ここでやすりの登場。
平ヤスリと棒ヤスリ
平ヤスリで切断面を整え、棒ヤスリでケーブルの内側を広げます。
エンドキャップの取り付け
ケーブルの先端にエンドキャップを取り付けます。
取り付け後は、ペンチで軽くかしめます。
左:既存ケーブル、右:張替ケーブル
アウターケーブル内にオイル注入
バナナ(インナーケーブルリード)をアウターケーブルに取り付け、オイルを注入します。
バナナとの接続に、エンドキャップを付けると入りませんでした。その為せっかく両方つけましたが、片側外しました。
手順 ③:ケーブルの取り付け
六角レンチ、ペンチ、プラスドライバー
シフトレバーにケーブルを取り付け
アウターケーブルとバナナに通す
フロント
リアはトップチューブに沿ってVブレーキまで持っていきます。
その後はフロント同様バナナに通します。
ダストカバーに通す
Vブレーキに仮固定
ケーブルの長さ確認
ハンドルを左右に切って、ケーブルがつっぱらないか確認します。
Vブレーキの調整
ダンボールを挟み、Vブレーキを閉じた状態でボルトを締めると、丁度良い位置で決まります。
もしVブレーキに偏りが出た場合は、調整ねじを回す事でブレーキアームの調整ができます。
調整ねじとブレーキアームの動き方
- 調整ねじを緩めると、ブレーキアームが閉じる
- 調整ねじを締めると、ブレーキアームが開く
画面中央のプラスネジが調整ねじです。
写真は右フロント。左側にも調整ねじがあるので、それぞれ調整が可能です。
ケーブル切断
ケーブルの長さ、張り具合など決まったら、余分なケーブルはカットします。
インナーキャップ装着
最後にインナーキャップ装着して終わりっ!
カスタム費用
今回行ったVブレーキケーブル交換のカスタム費用は以下の通りです。
- ニッセン インナーケーブル ブレーキ用:2,750円(メルカリ)
- ニッセン アウターケーブル ブレーキ用:1,540円×2(Amazon)
合計:5,830円
第1回 本体購入:20,800円
第2回 ペダル交換:14,706円
第3回 ステム交換:19,750円
第4回 シフター交換:3,899円
第5回 Vブレーキ交換:6,036円
第6回 ブレーキケーブル交換:5,830円
ここまでのトータル 71,021円。
この内、18,089円は工具類です。
10万円代突入が視野に入ってきました 笑
次回:シフトケーブル交換
今回はVブレーキケーブルを交換しました。
ニッセンケーブルへの交換は、自転車の操作感や耐久性を向上させる効果があります。
特に、頻繁に自転車を使用するライダーや、変速やブレーキのパフォーマンスを重視する人にとって、有益なカスタムです。
交換の際は正確な手順に従い、慎重に作業することで、より快適なライディング体験を得られます。
この記事を参考に、ぜひあなたのクロスバイクをカスタムしてみてください。
次回の「クロスバイクカスタム計画vol.7 シフトケーブル交換」もお楽しみに!