こんにちは! まひろでーす!
前回、電力配電仕様フルハーネスに、大口径フックのランヤードがつけられるかどうかの記事を書きました。
まだ読んでいない方は、こちらの記事をどうぞ!
結論としては、
「電力配電仕様フルハーネスには、大口径フックのランヤードは装着できない。」
という答えでしたね。
背部接続環のベルト部に、カラビナやフックなどの金属部を装着すると、接続環が摩耗しやすくなる為、装着できない!という理由です。
そもそも物理的にも、装着することができないんですけどね。
だとすると……。
『着脱式連結ベルトを付ければ良いんじゃないか!?』と、お問い合わせを頂きました。
なるほど!
そう来ましたか。早速、調べてみましょう!
今日は、そんな前回の続きのお話しです。
ベルブロック等の接続ができる「着脱式連結ベルト」
着脱式連結ベルトは、輪になっている部分(黄色部分)を背中のD環に取り付け、O環側にベルブロックやウルトラロックなどの接続を行うことができるオプションです。
これがあると、ベルブロックとフルハーネスの接続を、目視しながら行うことができます。
これを知っているとは、なかなか詳しいお客様でした。
たしかにこれだと、電力配電仕様フルハーネスの背部接続環のベルト部に、輪結びで付けられますね。
金属ではないので、懸念されていた“摩耗問題”もクリアできるのではないか。という事です。
結論! 着脱式連結ベルトの先にランヤードを接続してはいけない。
これは、メーカーさんに確認を取ってみました。
「着脱式連結ベルトの先に、ランヤードを接続して良いの良いのかい!どっちなんだい!!」(きんに君)
「ダーーーーーメっ!!」
ダメでした!
理由
- 落下距離が長くなってしまう為。
- 衝撃荷重が大きくなる可能性がある為。
確かに、安全帯用連結ベルト分、落下距離が長くなっちゃいますもんね。
しかも取説にも書いていました。
勉強不足です、ハイ。
【まとめ】電力配電仕様フルハーネスには、連結ベルトタイプのランヤードしか接続できない。
着脱式連結ベルトに、フルハーネス型ランヤードは接続してはいけない。
電力配電仕様のフルハーネスは外線作業に特化したフルハーネスなので、接続できるランヤードも限定されているんですね。
着脱式連結ベルトは、あくまでもベルブロックやウルトラロックを接続するときに使ってくださいね。
内外線に携わっている業者さんだと、ランヤードの付け外しや交換がスムーズに行える、D環付きの柱上作業用フルハーネスの方が、適しているかもしれませんね。
という、前回と同じ結論でした。
ご購入は…
普段お付き合いのある、電材商社さんにお問い合わせ出してみてください。
商品リンクからも飛べますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、もし不明な点があればお問い合せからDMください。
墜落制止用器具についてもっと知りたい方、ご興味あれば下記の記事もぜひ!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!