こんにちは! まひろでーす。
1月2日からフルハーネスの着用義務化になり、もう少しで1ヵ月ですね。
先日、「電力配電用 フルハーネス」をご紹介しました。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ!
配電仕様に引き続き、今回は、送電仕様を紹介します。
送電仕様は、他の仕様にくらべて装備内容がとても多いです。
配電だと電柱への昇柱ですが、送電は鉄塔なので、地上からの高さが一気に上がります。
ということで当然、装備内容も増える訳です。
送電仕様のフルハーネスからオプション品まで、装備の仕方なども含めてご紹介します。
マネキン君に一つずつ装備させていきますね。
それでは早速ご紹介します!
キーロック対応フルハーネス:TH-560K-D-PT
はじめにフルハーネスです。
正面
![フルハーネスの写真](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/476945C4-C695-4D8D-8910-41F35FF4E02B.jpg)
背面
![フルハーネスの写真](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/1019793F-2EE9-4B03-AA6B-352D492308BF.jpg)
背中のD環が、2個付いているのも特徴です。
用途は後程、解説します。
![背中の2つのD環](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/188F3413-E2D1-4C1B-BB51-CE10C95DC498.jpg)
上半身部は胸前にワンタッチバックル
![正面のワンタッチバックル](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/4D7E178B-1A5C-48C7-BD42-C5A5C403BEAD.jpg)
![正面のワンタッチバックル](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/B5AD9075-B13A-4B20-8CF1-5FFD6A97D7DD.jpg)
下半身部は左右の腿部に、パススルーバックルです。
![パススルーバックル](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/097EA44B-83ED-41C8-9B22-49D59BAF7CCB.jpg)
ランヤード:THL12-112-20110-T2-OR
ランヤードは第2種のショックアブソーバーが付いている、タイプ2ランヤードになります。
ランヤードの長さは 2mです。
タイプ1と比べると、足元の高さまでフックを掛けられるようになりますが、落下距離が伸び、衝撃荷重が増大します。
上側のD環に接続します。
![ランヤード](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/D955FCB8-DDC9-4656-8F37-5A76C35F4BF4.jpg)
外れ止め装置、安全装置が休止状態の時に外側に向くように取り付けます。
正しい装着方法
![この装着が正解です](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/9ACEA2CC-D2E9-4294-BC43-FD578C7F8282.jpg)
間違った装着方法
![この装着は不正解です](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/49C5DEB0-4995-4857-8556-2E617BEBBECD.jpg)
続いて、送電仕様ならではのオプション品がどんどん出てきます。
補助ベルト用吊ベルト:T-570K
![補助ベルトを吊る](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/CD5276D4-47E5-4DEB-9FC2-8EB551537129.jpg)
これだけ見ても、使い方の検討がつきませんよね。
背面に1本(下側D環の中央バーに接続)
![補助ベルトを吊る](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/F3E3231F-BFBF-4604-8FF0-98F736FE1F9D.jpg)
正面に2本
![補助ベルトを吊る](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/6384E25E-1CB9-49E3-BB03-AE485E9B2E32.jpg)
このように、ワークポジショニング用器具の補助ベルトに装着します。
ワークポジショニング用器具を、フルハーネスと連結し、吊るすことができるオプションとなります。
腰道具は重いので、重さをフルハーネスに分散できるので、とても便利です。
必須ではないですが、このオプションは、ほとんどの方が付けられます!
詳しくは、こちらの記事をどうぞ!
【墜落制止用器具 送電仕様】「補助ベルト用吊ベルト T-570K」を使えば、フルハーネスからWP用器具を三転で連結可能です!
キーロック本体取付用連結ベルト:THK-45-136-100kg
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/81CB60B5-BF78-45C0-B72C-F5AE2F271B07.jpg)
フルハーネスに、キーロック本体を取付するショックアブソーバ付き連結ベルトです。
キーロックを使用する方は、必須のオプションとなります。
100kg用と130kg用があります。(写真は100kg用)
連結ベルトにキーロック本体を取り付けます。
キーロック本体を取り付けた後、フルハーネスの下側D環に通して装着します。
スマホのストラップをつける時のイメージです。
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/05526E4B-E7D6-476E-AE8E-8DC1FC2D1441.jpg)
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/CB299D37-B18D-4946-9F2A-7085D24A54ED.jpg)
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/F6C240AE-0ED7-4EEE-AEF9-EAE7EA11AAD8.jpg)
上下2ヵ所の余長止めで、肩ベルトに固定します。
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/31D04470-5DC9-4E2F-A619-EAD5ED5102FF.jpg)
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/E8F77E80-1A01-430C-A0EC-E1F51B7A4F45.jpg)
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/2BFC86A3-EE58-4B56-8334-ED1A8CC011FE.jpg)
連結ベルトの上部を面ファスナーで固定します。
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/CCDB9795-C690-4E33-83A5-C8384FB04DC0.jpg)
完成!
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/112F1CD9-D6B9-4A36-83C3-0DB4F17082DF.jpg)
キーロックはこの位置に装着します。
(今回キーロック本体が見当たらず、割愛。)
![キーロックを連結する](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/03B797EC-BAE2-45CA-ADFC-88E61E9C0B1C.jpg)
ずり上がり防止ベルト:CB-SU1
ワークポジショニング用器具の、ずり上がりを防止するベルトです。
フルハーネス腰部のクロスしているところと、補助ベルトを一緒に巻いて固定します。
![ずりあがり防止ベルト](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/7DB92926-8159-4E20-B470-D21F360B1EE0.jpg)
フルハーネスと補助ベルトを一緒に巻きます。⇩
![ずりあがり防止ベルト](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/86BB80D7-FD13-46B3-8CB1-A493CB529104.jpg)
このように、補助ベルトと装着します。⇩
![ずりあがり防止ベルト](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/472EE7E2-A359-44F1-A31F-C8108676D42F.jpg)
胴ベルトも一緒に巻いてしまうと、誤ってフック等が、かかってしまうことがあります。
必ず、補助ベルトと胴ベルトの間に、ずり上がり防止ベルトを通します。
こちらは購入せず、様子を見てから決めるという方も多いです。
胸ベルト保護カバー:RCH-1-胸
胸ベルトのバックルによる、電線等への損傷防止や、胸ベルト自体の摩耗を防ぐ保護カバーです。
![胸ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/FF94BA4C-0BF5-4205-AACC-85BD1DA2EE4E.jpg)
左右の胸ベルトにこのように装着します。
![胸ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/1835F247-362B-4DDA-8E93-98F947058B0A.jpg)
![胸ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/7BF3211F-A9D9-43FC-B697-F4644C4E4D15.jpg)
胸バックル装着後は、バックル部分が隠れます。
![胸ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/43F4EC68-A7E1-4478-948B-B45891E3BF8D.jpg)
電線にまたがり、電線を傷つけてしまうような作業が無い方は、このオプションは不要かもしれません。
腿ベルト保護カバー:RCH-1-腿
腿ベルトのバックルによる電線等への損傷防止や、腿ベルト自体の摩耗を防ぐ保護カバーです。
軍手のような素材です。
![腿ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/2B0BF7CD-27E4-4BA0-918F-C429B2E21764.jpg)
左右の腿ベルトにこのように装着します。
![腿ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/86B5BF99-7341-413C-B896-3D8F8C254D61.jpg)
パススルーバックルをつけたあとに、バックル部分に被せていきます。
![腿ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/86E0C011-845C-4C32-A9BB-1F9AC2525B44.jpg)
バックル部分がきれいに隠れました。
![腿ベルトを保護するカバー](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/FF4D758C-1D2F-4A3D-9274-3D38EF6636ED.jpg)
こちらも、電線にまたがり電線を傷つけてしまうような作業が無い方は、不要かもしれませんね。
墜落制止用器具 フルハーネス型 送電仕様 まとめ
オプションを全部装着したフルハーネス送電仕様です。
ワークポジショニング用器具も含めると、このようになります。
![全てのオプションをつける](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/42B4E2BE-19C5-46A8-A2B0-A86F907E0ED2.jpg)
![全てのオプションをつける](https://fujimon-run.com/wp-content/uploads/2022/01/BE116959-01F8-4B1A-A737-17653DFA55A5.jpg)
重さを測ってみると、6.15kg ありました。(まひろ調べ)
ワークポジショニング用ロープを装着すると、おそらく7kg代後半。
さらに、腰道具を付けての作業になるので、装備品だけで10kg近くなりそうです。
体重が90kg代前後の方は、ランヤード・キーロック本体取付用連結ベルトの選定は、130kg用にした方が良さそうですね。
これだけ装備品が多いと装着するのも大変ですし、作業はもっと大変ですよね。鉄塔作業の過酷さを物語っています。
また、もし不明な点があればお問い合せからご連絡ください。
墜落制止用器具についてもっと知りたい方、ご興味あれば下記の記事もぜひ!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!