こんにちは! まひろでーす。
1月2日からフルハーネスの着用義務化になり、もう少しで1ヵ月ですね。
先日、「電力配電用」のフルハーネスをご紹介しました。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ!
配電仕様に引き続き、今回は、送電仕様を紹介します。
送電仕様は、他の仕様にくらべて装備の量がとても多いです。
配電だと電柱への昇柱ですが、送電は鉄塔なので、地上からの高さが一気に上がります。
ということで当然、装備の量も増える訳です。
送電用のフルハーネスからオプション品まで、装備の仕方なども含めてご紹介します。
マネキン君に一つずつ装備させていきますね。
それでは早速ご紹介します!
キーロック対応型フルハーネス / TH-560K-D-PT
はじめにフルハーネスです!
正面 ⇩

背面 ⇩

背中のD環が、2つ付いているのも特徴です。
用途は後程、解説します。

上半身部は胸前にワンタッチバックル ⇩


下半身部は左右の腿部にパススルーバックルです。⇩

タイプ2ランヤード / THL12-112-20110-T2-OR
ランヤードは第2種のショックアブソーバーが付いている、タイプ2ランヤードになります。
ランヤードの長さは 2mです。
タイプ1と比べると、足元の高さまでフックを掛けられるようになりますが、落下距離や衝撃荷重が増大します。
上側のD環に接続します。 ⇩

外れ止め装置、安全装置が休止状態の時に外側に向くように取り付けます。
正しい装着方法 ⇩

間違った装着方法 ⇩

次からは、送電仕様ならではのオプション品がどんどん出てきます。
補助ベルト用吊ベルト / T-570K

これだけ見ても、使い方の検討がつきませんよね。
背面に1本(下側D環の中央バーに接続) ⇩

正面に2本 ⇩

このように、ワークポジショニング用器具の補助ベルトに装着します。
ワークポジショニング用器具を、フルハーネスと連結し、吊るすことができるオプションとなります。
腰道具は重いので、重さをフルハーネスに分散できるので、とても便利です。
必須ではないですが、このオプションは、ほとんどみなさん付けられますよ!
キーロック本体取付用連結ベルト / THK-45-136-100kg

フルハーネスに、キーロック本体を取付するショックアブソーバ付き連結ベルトです。
キーロックを使用する方は、必須のオプションとなります。
100kg用と130kg用があります。(写真は100kg用)
連結ベルトにキーロック本体を取り付けます。
キーロック本体を取り付けた後、フルハーネスの下側D環に通して装着します。スマホのストラップをつける時のイメージです。⇩



上下2ヵ所の余長止め部で肩ベルトに固定します。⇩



連結ベルトの上部を面ファスナーで固定します。⇩

完成です⇩

キーロックは本来ここについています。⇩
(今回キーロック本体が見当たらず、割愛しています。)

ずり上がり防止ベルト / CB-SU1
ワークポジショニング用器具の、ずり上がりを防止するベルトです。
フルハーネス腰部のクロスしているところと、補助ベルトを一緒に巻いて固定します。

フルハーネスと補助ベルトを一緒に巻きます。⇩

このように、補助ベルトと装着します。⇩

胴ベルトも一緒に巻いてしまうと、誤ってフック等が、かかってしまうことがあります。
必ず、補助ベルトと胴ベルトの間に、ずり上がり防止ベルトを通します。
こちらは購入せず、様子を見てから決めるという方も多いです。
胸ベルト保護カバー / RCH-1-胸
胸ベルトのバックルによる、電線等への損傷防止や、胸ベルト自体の摩耗を防ぐ保護カバーです。

左右の胸ベルトにこのように装着します。⇩


胸バックル装着後はこのように、バックル部が隠れます。 ⇩

電線に跨って、電線を傷つけてしまうような作業が無い方は、このオプションは外していますね。
腿ベルト保護カバー /RCH-1-腿
腿ベルトのバックルによる電線等への損傷防止や、腿ベルト自体の摩耗を防ぐ保護カバーです。⇩

左右の腿ベルトにこのように装着します。⇩

パススルーバックルをつけたあとに装着します。⇩

このように被せていきます。⇩

こちらも電線に跨って、電線を傷つけてしまうような作業が無い方は、このオプションは外していますね。
墜落制止用器具 フルハーネス型 送電仕様 まとめ
オプションを全部装着したフルハーネス送電仕様、ワークポジショニング用器具を含めると、このようになります。⇩


重さを測ってみると、6.15kg ありました。(まひろ調べ)
ワークポジショニング用ロープを装着すると、おそらく7kg代後半。
さらに、腰道具を付けての作業になるので、装備品だけで10kg近くなりそうです。
体重が90kg代前後の方は、ランヤード・キーロック本体取付用連結ベルトの選定は、130kg用にした方が良さそうですね。
これだけ装備品が多いと装着するのも大変ですし、作業はもっと大変ですよね。鉄塔作業の過酷さを物語っています。
また、もし不明な点があればお問い合せからご連絡ください。
それでは、ご安全に!